五輪前に「プーチン氏の覚悟把握」 眠れる中国…蜜月を天秤にかける

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 「我々は、プーチン大統領軍事行動に出る可能性を事前につかんでいた」――。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、中国当局者は朝日新聞の取材に証言した。だが、現在の中国は核攻撃まで示唆したプーチン氏に振り回され、苦しい立場に立たされている。中国はこの間、どう動いたのか。今後、和平交渉の仲介に乗り出す可能性はあるのか。(北京=冨名腰隆

 2月4日午後3時10分、北京に到着したばかりのプーチン氏が釣魚台国賓館芳華苑に入った。笑顔で迎えたのは中国の習近平(シーチンピン)国家主席。習氏は新型コロナの影響で対面による首脳外交を約2年間控えてきたが、その再開相手として、38回目の会談となるプーチン氏を選んだ。

 「ロシアと中国は最も重要な戦略パートナーであり、志を同じくする友人だ」。プーチン氏の言葉に、うなずく習氏。さらにプーチン氏は「中国との協力を一層緊密にして、主権と領土保全を守ることを支持し合いたい」と呼びかけると、習氏も「中国とロシアは志を変えず背中合わせの戦略協力を深める」と応じた。

 首脳会談の議題は、前日の王毅(ワンイー)国務委員兼外相とラブロフ外相の会談で事前に調整され、王氏はすでに北大西洋条約機構(NATO)拡大を容認できないロシアの立場に「理解と支持」を表明していた。習氏の発言も、その線に沿って進められたという。

トップ会談後 ウクライナに言及

 会談後、習氏は午後8時から始まる北京冬季五輪の開会式を前に、少し早めの晩餐(ばんさん)会でプーチン氏をもてなした。会談の内容を知る中国外交筋によると、プーチン氏はこの場でウクライナ問題に対する考えを具体的に述べたという。

 外交筋は朝日新聞の取材に「…

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