「ありのままで」 雪のない国で、差別も環境のハンデも受け止めて

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北京=遠田寛生
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Why I'm here だから私はここにいる

クリスチアン・ウェステマイエリベラ(19) スキー距離/ブラジル

 強くなれる。雪がない国でも、経験が少なくても。

 ブラジル出身でスキー距離男子(座位)のクリスチアン・ウェステマイエリベラ(19)はその事実を誇りに感じている。

 そして、パラリンピックは「変化を起こせる」場だと実感している。

 6日、自身2度目のパラリンピックに臨んだ。男子18キロに出場し、25選手中14位になった。次は9日の男子スプリントに出場する予定だ。

 妹のエドゥアルダは2月にあった北京五輪のスキー距離に出場している。自分も負けてはいられない。

 5人きょうだいの4番目。生後3カ月からブラジル南東部のジュディアイで暮らしてきた。

 生まれつき両足の関節が曲がらない。物心がついたころ、人と違う自分の姿に悩んだ。差別も経験した。

 「自分はどうして走れないの…

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