関東一小さな村の魅力、楽曲で配信 丹波山村の2人組

石平道典
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 関東で一番人口が少ない村、山梨県丹波山(たばやま)村の魅力を伝えようと、村に住む2人組のアコースティックユニット「双鴨(そうかも)」が自作の楽曲を動画投稿サイトなどで配信している。村を題材にした曲はどこかほっこりするメロディーで、村おこしにつながればと願う。

 県北東部の丹波山村は、標高2千メートルを超える山々に囲まれ、多摩川の源流が流れる自然豊かな村だ。2月1日現在の人口は530人で、離島を除く村では関東一少ない。

 そんな村をテーマにした曲を歌う「双鴨」は、地域おこし協力隊として2年前に都内から移住した仲野宏樹さん(41)と、村で生まれ育った酒井智生(ちせい)さん(59)の2人組。仲野さんは「のっち」と名乗りギターボーカル、酒井さんは「チャーボー」の名で打楽器を担当する。昨年3月に活動を開始し、現在は作られていない村の地酒の銘柄「双鴨」をユニット名にした。

 「素朴で、ほっこりするような田舎の魅力を届けられたら」と作曲を手がける仲野さん。自然や星空など村の景色を撮影してミュージックビデオを作製し、ユーチューブのチャンネル「たばやまレコード」(https://www.youtube.com/c/tabayamarecord別ウインドウで開きます)で公開している。今年2月には、8曲を収録したミニアルバム「田舎deほっこりするみゅーじっく!!」を配信リリースした。

 楽曲のひとつ、干し柿がつるされた縁側で撮影した「ほのぼの日和」は、ゆったりしたテンポの曲。「丹波じゃなくて丹波山」は、サビの部分で「山梨なんです 丹波山」「奥多摩の奥の丹波山」と繰り返し、山陰の丹波地方と間違えられがちな丹波山をユーモラスに歌う。どの曲も耳に残るメロディーだ。

 多くの人に聴いてもらうため、CDにして「道の駅たばやま」など村内の施設や店舗で無料配布中。北海道から九州までの人口が少ない七つの村の名産品を扱う「小さな村g7 TOKYOshop」(東京都大田区のJR蒲田駅ビル内)でも配布している。

 仲野さんは村唯一の中学校、丹波中で非常勤講師を務める傍ら、保育所やデイサービスの現場で音楽を通した交流に取り組む。今春卒業する丹波中3年生を応援する曲「シャララ」を作り、ユーチューブチャンネルでも公開している。

 仲野さんは「自然豊かな丹波山村から生まれた楽曲を通して、村に興味をもってもらい、村おこしにもつながれば。音楽と一緒に景色にも目を向けて、小さな村の魅力を感じてもらえたら」と話している。(石平道典)