水木しげるさん生誕100年 地元・鳥取で記念祭、家族ら思い出語る
鳥取県境港市出身の漫画家、故水木しげるさんの生誕100年を祝う「まんが王国とっとり 生誕100年 水木しげる生誕祭」が6日、境港市で開かれた。午前中のセレモニーや午後の無観客でのトークイベントでは、水木さんへの感謝の言葉であふれた。
水木しげる記念館前庭であったセレモニーには、妻の武良布枝さん(90)ら家族と、鬼太郎姿の平井伸治知事、ねこ娘姿の伊達憲太郎市長が登場した。平井知事は「水木先生もあの空の上から私たちを見守ってくださっています。ロシアがウクライナに攻め込んでいる状況で、水木先生の平和の願いを境港から発信していく、水木ツーリズムがあってもいいのではないか」などと話した。
平井知事と伊達市長から布枝さんに大きなバースデーカードが手渡されたほか、集まった大勢の観客と一緒に風船を飛ばして100歳を祝った。
トークイベントでは、布枝さんと長女の原口尚子さん、次女の武良悦子さんが水木家の思い出を語った。貧しかった時代も水木さんが自然に面白いことを言って家族が明るかったことや、晩年、水木さんが境港に来ると元気になった話を紹介。悦子さんは「おとうちゃんのファンのみなさんは温かくて癒やされる」と言い、尚子さんも「ファンの方は私が泣きそうになるくらい愛が深い」と話した。布枝さんは「主人は郷里を愛していたので改めてお礼申し上げます」と境港に感謝していた。
このほか、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」に出演した声優らが、作品の思い出などを語り合った。(大谷秀幸)
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