外国人の入国緩和、人手不足は解消に向かうか 来日待つ10万人超

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聞き手・平井良和
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 日本政府は3月から新型コロナウイルスの水際対策を緩和しました。これまで外国人の新規入国を原則として停止してきましたが、一定の人数の枠内でビジネス目的の外国人や留学生、技能実習生などの入国を認めました。コロナ禍が始まって2年余り。外国人労働者が人手不足を補う構図の日本社会に、往来の制限はどんな影響をもたらしてきたのでしょうか。東京都立大学の丹野清人教授(労働社会学)に聞きました。

 ――新規入国の再開は現状にどう影響するでしょうか?

 労働市場という観点からみれば、大きな影響はないでしょう。再開され、引き上げられた1日の入国者数の上限が7千人です。これに対し、入国の資格を得たまま「待っている」状態の技能実習生は10万人を超えています。2年前に来られるはずだった人から順番に来ることになるかもしれませんが、待ち続けることができず、ほかの国で働き先を見つけた人もいるでしょう。

 ――日本ではコロナ禍前の2019年に、外国人労働者の受け入れ拡大にかじを切ったばかりでした。

 政府としては受け入れを拡大したという意識だと思いますが、実際には企業側の反応は二つに割れています。

 19年4月に新設された農業…

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