JR東海×名鉄、研修機関トップの女性対談 鉄道に求められる感性は

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構成・今泉奏
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 鉄道業界は女性の働き手が少ない。運転士、車掌、駅員らの多くは男性だ。そんななか、大手2社で人材育成を担う研修機関のトップに女性が就いている。東海道新幹線を運行するJR東海の武田千佳さん(53)と、私鉄3位の路線規模を誇る名古屋鉄道の太田里奈さん(43)。8日の国際女性デーを前に対談してもらい、働くうえでの課題を探った。(構成・今泉奏)

たけだ・ちか 1968年生まれ。三重県四日市市出身。1991年、JR東海入社。人事部や東海道新幹線品川駅長などを歴任。21年6月、同社で女性初の執行役員に就き、総合研修センター所長に着任。

おおた・りな 1978年生まれ。岐阜県各務原市出身。2001年、名古屋鉄道に入社。人事部、経営企画部などを経て、学童保育事業の立ち上げを担当。20年7月、女性で初めて教習所の所長に就任。

 《2人は今回の企画で知り合った。まずは鉄道業界に飛び込んだ当時を振り返った》

 武田 入社した1991年は国鉄がJRになって間もないころ。総合職に女性は少なく、配属先の総務課では私1人でした。周りは10歳以上も年上の男性ばかり。同期の女性は広報部を希望する人が多かった。東海道新幹線のCM「クリスマス・エクスプレス」が人気だったからでしょう。

 太田 名鉄は総合職の女性の採用を始めるのが遅かった。2001年に入社した私が最初のほうでした。当時は就職氷河期で、同期の女性はいません。入社後に鉄道事業の研修にも行けなかった。女性を受け入れる環境が整っていなかったから。

 武田 当時はそうですよね。

 太田 研修で使う合宿所に女性用の設備がなかった。女性が鉄道の運行現場で働く道がなかったんです。最初の配属先は沿線にある遊園地の日本モンキーパーク(愛知県犬山市)。「鉄道会社に入ったのに、何で?」と思いました。

 武田 職場に受け入れてもらおうと努力した?

 太田 上司からは「誰よりも…

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