国隔てられても、いつかまた 京都のロシア料理「キエフ」店主は願う

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寺沢知海
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 ロシアの侵攻で、激しい攻防戦が続くウクライナの首都キエフ。京都市東山区・祇園にその名を屋号とするロシア料理店がある。歌手の加藤登紀子さん(78)の亡き父、幸四郎さんが開業した「レストラン キエフ」だ。登紀子さんの兄でオーナーの幹雄さん(84)は、連日報じられるキエフの惨状に「夜眠れないくらいつらい」と語る。

 鴨川のほとり、京都・南座近くのビル6階にある店は、1972年にオープンした。幸四郎さん(92年死去)は京都出身で、戦前に旧満州中国東北部)ハルビンでロシア語を学び、終戦後には東京でロシア料理店「スンガリー」を開いて成功した。

 2004年に店を継いだ幹雄さんによると、幸四郎さんが里帰りする形で開店させた京都の店も当初は「スンガリー」にする予定だった。ただ、京都市とキエフ市が直前の71年に姉妹都市提携したことから、「キエフ」と名付けたという。

 開店当初からの看板メニューは、ウクライナ発祥とされる「ボルシチ」やロシア料理の「ストロガノフ」だ。

 ソ連が91年に崩壊し、ロシアとウクライナは別々の国となったため、「ロシア料理店でありながら店名はウクライナの首都名」ということになった。

 ただ、「キエフ」はその後も…

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