第6回「離れて暮らすと会いたくなる」 結婚した三女、今家族の存在を思う

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芳垣文子
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 札幌を早朝に出た特急列車が、待ち合わせ場所の新函館北斗駅(北海道北斗市)に着いた。夕張市の谷口家8人きょうだいの5番目で三女の小雪さん(23)は、結婚して北斗市に住む。久しぶりに会うので顔が分かるか自信がない。改札口で携帯を鳴らすと、黄色いジャケットのすらりとした若い女性が電話を取るのが見えた。

連載「夕張・谷口家の10年」(全8回)のページはこちら

 2012年3月、朝日新聞教育面で紹介した北海道夕張市の大家族・谷口さん一家。両親と8人きょうだいのこの10年を、かつて取材した記者が一人一人に再訪しながらたどります。

 初めて取材した10年前は中学1年生。次女麻保さん(28)や弟の慎策さん(20)、誇吾郎(こごろう)さん(18)たちと一緒に夕張市内の民謡教室に通っていた。

 歌がうまかった。伸びのある声で、先生からも「筋がいい」と太鼓判を押されていた。

 中学校に入り、バレー部と民…

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