異国での事故、理解できぬ専門用語 遺書に書いた「息子を頼みます」

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遠田寛生
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 生まれ育ったモンゴルを離れ、22年ほど。こんな日が来るなんて想像もできなかった。

 愛称は、オユナ。

 北京パラリンピック、車いすカーリング米国代表のバトユン・ウランチメグ(48)は今、念願の舞台をかみしめている。

     ◇

 2000年夏、米ミネソタ州ミネアポリス近郊。

 27歳だったオユナは、人生で初めての米国旅行を楽しんでいた。

 あの事故が起きるまでは。

 その日は、現地で知り合った知人に誘われて映画館を訪れていた。

 メル・ギブソン主演の「ブレイブハート」を見た帰りのことだった。

 車を運転していた知人が、急にハンドルを大きく切った。降りるはずの高速道路の出口を通り越しそうになっていた。

 70マイル(約113キロ)ほどのスピードで、減速できないままカーブへと突っ込んでいく。

 車が浮き上がった。直後に視界がぐるぐると回った。

 「これは夢なの?」

 意識が途絶えた。

 気づいたら、目の前は草だら…

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