ウクライナの首都キエフを「キーウ」と表記する例が、SNSやメディアで広がっています。なぜなのか、背景を探りました。
ウクライナ政府から要請、きっかけは
現在、日本国内で広く使われている「キエフ(Kiev)」は、実はロシア語の発音に由来したもの。一方、「キーウ(Kyiv)」はウクライナ語の発音に近い。
2月24日にロシアの侵攻が始まって以降、英インディペンデント紙は「Kiev」の表記を「Kyiv」に改めた。ツイッター上でも、「キーウ(キエフ)」と併記する投稿が増えるなどしている。
国際ウクライナ学会日本支部であるウクライナ研究会の会長を務める神戸学院大学の岡部芳彦教授によると、1991年にソ連が崩壊した後、「Kyiv」が正式名称として採用されたものの、一般的にはロシア語由来の「Kiev」が長く定着していた。
ところが、2014年、ロシ…
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