九州新幹線車内で着火、京王線事件まねたか 初公判で起訴内容認める

屋代良樹
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 昨年11月に走行中の九州新幹線車内で床に火をつけたなどとして、器物損壊と威力業務妨害の罪に問われた無職三宅潔被告(69)=福岡市博多区大博町=の初公判が8日、熊本地裁(平島正道裁判官)であった。三宅被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、三宅被告は昨年11月8日午前8時40分ごろ、熊本(熊本市)―新八代(熊本県八代市)を走行する新幹線の車内で床にライターオイルをまき、ライターで着火したレシート紙を落として燃え上がらせ、座席の側面などを焦がし、列車を緊急停止させて運行を遅らせるなどしたとされる。

 検察は冒頭陳述で、三宅被告は生活保護や年金などを受給しながら単身生活を送ることに嫌気がさし、自殺を図ろうとしていたと説明。昨年10月に東京の京王線車内で起きた刺傷事件のニュース映像を思い出し、電車内で火をつけて燃やせば煙や火に巻かれて死ぬことができるかもしれない、などと考えて犯行を決意したと主張した。

 ライターオイルは事件当日の朝、熊本市内のコンビニエンスストアで購入し、ペットボトルに移し替えたという。(屋代良樹)