原告夫婦「なぜ苦しみわかってくれない」 強制不妊訴訟で国が上告

米田優人、滝沢卓
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 旧優生保護法の下での不妊手術を巡り、一連の訴訟で初めて国に賠償を命じた大阪高裁判決を不服として国が上告したことを受け、原告側が8日、大阪市内で記者会見した。原告夫婦は「なぜ、私たちの苦しみをわかってもらえないのか」と国の対応を批判した。

 厚生労働省は、20年を過ぎると損害賠償の請求権が消える除斥期間の法律上の解釈や適用に「本件事案にとどまらない法律上の重大な問題」などが含まれているとして上告したという。

 聴覚障害がある70代の女性は手話通訳を介し「(裁判が)まだ続くと思うとつらい」。80代の夫は「長年の差別を裁判所が理解してくれた。国は、判決や私たちの状況を本当に理解しているのか」と憤った。(米田優人、滝沢卓