性犯罪事件の「司法面接」 9歳の話を信用できるとした裁判所の理由

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松浦祥子、浪間新太
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 大阪府内の路上で2020年11月、児童(当時9歳)の尻や胸を触ったとして、府迷惑行為等防止条例違反などの罪に問われた警備員の男(36)に対し、大阪地裁は8日、有罪判決を言い渡した。判決が信用性を認めたのは、検事による「司法面接」で児童が供述した内容だった。

 司法面接は、性犯罪や虐待などを受けた子どもらから、心理的な負担をできるだけ減らし、正確な被害の情報を聞き出す手法とされる。子どもは特に、被害を受けたことなどを思い出す精神的負担が大きい▽記憶や表現の能力が未発達で、聞き手による暗示や誘導の影響を受けやすい▽事後情報による「記憶の汚染」を受けやすい――といった傾向があるとされ、検察は「触られたの?」といった限定的な質問ではなく、自発的な発言を促す聞き方などについて研修を重ねている。

 今回、地裁がなぜ、司法面接での児童の供述を信用できると判断したのか。判決をもとに振り返る。

 検事による司法面接があったのは、事件の8日後。質問は家族や好きなことなどから始まり、40分間ほど行われた。

 検事は、児童に人体図を示し、胸や尻など体の部位を何と呼んでいるか児童に発言させて確認したうえで「何があったのか教えてくれる?」「それから何があったの?」などと聞いた。

 児童は「知らないおじさん」の行為として供述した。

 「お尻をなでなでと触られた…

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