ニューヨーク・タイムズ、ロシアから記者を一時撤退 報道規制の影響

ウクライナ情勢

ニューヨーク=中井大助
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 米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は8日、記者をロシアから一時的に撤退させると明らかにした。ロシア当局による報道規制の法律が制定されたことを受けての動きで、広報担当は「スタッフの安全のため、国外に移す」としている。

 ロシアの新しい法律は、ロシア軍の活動などについて、当局が「フェイクニュース」(偽情報)と見なした場合、記者らに最大15年の禁錮刑を科す内容になっている。NYTの広報担当は「法律は、ウクライナに対する戦争に関する、独立した、正確な報道を犯罪にすることが目的だ」と批判。法律の施行状況を確認しながら、可能な限り早く記者たちをロシアに戻したい、とした。

 新しい法律を受けて、海外メディアがロシアからの報道を見合わせる例が相次いでいる。ただ、英BBCは8日、ロシアからの報道を再開した。声明では「新しい法律の影響と合わせて、ロシア国内から報道する重要性を考慮した。慎重な検討の結果、ロシアからの英語の報道を再開する決断をした」と述べた。(ニューヨーク=中井大助

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