ロシア軍の死者2千~4千人か 米DIA局長「信頼度は低い」とも

ウクライナ情勢

ワシントン=園田耕司
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 米国防総省の情報機関である米国防情報局(DIA)のスコット・ベリア局長は8日の米下院情報特別委員会の公聴会で、ロシア軍兵士の死者数について「2千~4千人」と見積もった。ロシア側は死者数を498人(2日現在)としているが、実際にはより多くのロシア軍兵士が死亡している可能性がある。ただし、ベリア氏は死者数の算出は公開情報と機密情報を組みあわせたものであるとして「信頼度は低い」とも念押しした。

 一方、アブリル・ヘインズ米国家情報長官は、米国の情報機関がバイデン大統領に対し、プーチン大統領が早期に全面的な侵攻を検討していると警告してきたことを念頭に、「プーチン氏の計画は、我々全員が間違いであって欲しいと願っていたことだった」と強調。「実際、ロシア軍の侵攻は我々の分析通りに進んだ」と語った。一方、「モスクワはウクライナの抵抗の強さを過小評価した」と指摘したうえで、「(ロシア軍は)物資面で重大な問題」を抱えている、との見方を示した。

 さらにヘインズ氏は、ロシアが欧米諸国からの経済制裁などを受けても「(ウクライナ侵攻に関して)プーチン氏を抑止できる可能性は低い」と述べ、プーチン氏が侵攻計画を断念するかどうかについて、悲観的な見方を示した。(ワシントン=園田耕司