くたびれた200円のウルトラマン 息子が「連れて帰る」と言った訳
若松真平
3月6日の夕方、岩手県在住のしろつさんはリサイクルショップにいた。
家族で買い物をした後、ふらっと立ち寄った店だった。
一緒にいた息子のはるた君(4)は、ソフトビニール製の人形に目がとまったようだ。
塗装がはげてボロボロになったウルトラマン。
税込み200円で売られていた。
しろつさんは以前立ち寄った際に、その人形を見かけていた。
なので「あ、またあった」ぐらいにしか思わなかった。
他に掘り出し物もなかったので、はるた君に「帰ろうか」と声をかけた。
すると、先ほど見つけた200円のウルトラマンを「連れて帰りたい」と言う。
「ボロボロだけどいいの?」と尋ねると、予想外の理由を説明してくれた。
「だって、このウルトラマン…