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第6回中絶した病院で、私を変えた一言 避妊のことを学校で学べていたら

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太田原奈都乃、塩入彩
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 ゴムをしていても、妊娠することがある――。大学でそう教わり、同級生の彼にも話したことがある。「でもまさかって思ってた」。中国地方で看護を学ぶ女性(20)は涙を浮かべた。

 昨年冬、生理が来なかった。「周期がずれたかな」。もう1カ月待ったが来ない。おなかが張った感じもあった。「妊娠?」。彼と妊娠検査薬を買いに行った。毎回、コンドームで避妊していたが、結果は陽性だった。

 大学の授業が頭に浮かんだ。母体保護法で、妊娠の継続や出産が身体的、経済的に難しい場合、21週までは人工中絶ができる。ただ、胎児が大きくなるほど、母体への影響も増す。海外では、避妊の確率が高い「低用量ピル」を女性が飲み、避妊するのが主流。望まない妊娠による中絶を減らすには、日本の女性も、主体的に避妊することが大切では――。そんなリポートも書いたのに。

性や生殖の話題を口にしづらい日本。妊娠や出産、育児の決断や責任は女性に偏りがちで、女性自身も社会の規範にとらわれ、生き方を自由に描けずにいます。自分の体は自分のもの。悩み、選び、踏み出した人たちに取材しました。

 ネットで産婦人科を探した。一刻も早く受診したかった。3日後に予約できる病院を見つけ、問診票を印刷し、該当の項目に丸をつけた。

 「月経が止まった」

 「中絶の希望」

 産む選択を考えなかったわけ…

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