育成の土壌整うB2福島ファイヤーボンズ 始まりは子どもの肥満解消

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野村周平
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 男子プロバスケットボールBリーグ2部、福島ファイヤーボンズ(F)の森山知広ヘッドコーチ(HC、38)には、ひそかな自負がある。

 「多分ですけど、BリーグのHCの中で僕が一番多く、子どもたちにバスケを教えていると思います」

 シーズン中でも育成年代によるユースチームの練習に顔を出す。土曜日の昼間の試合の後、夜の練習に駆けつけることも。

 「子どもたちにいいバスケに触れる機会を少しでも多く与えたい」

 被災地のチームを指揮して6季目。初めて会った時に小学生だった選手は、高校生になった。彼らが成長する姿が何よりの喜びだ。

 トップチームのHCだからといって、自分の考えを押しつけない。

 安藤太郎・ユース担当(35)と頻繁に情報交換し、練習方法を共有する。子どもたちが将来どんなチームに入っても適応できるよう、判断力を磨く練習に重きを置く。

 15歳以下(U15)のユースチームでプレーする柳内海輝は「森山さんにプレー中に止まる動きを教えてもらった。トップチームのHCの指導を受けられるのはうれしい」。

 2012年、大阪・桜宮高校で男子バスケ部員が顧問による体罰を苦にして自殺する事件が起きた時、森山HCは大阪エヴェッサのコーチだった。子どもへの指導経験が豊富という理由で大阪市から依頼され、再出発するバスケ部の指導を託された。

 当時29歳。心に傷を負った生徒たちとどう信頼関係を築けばいいのか考えた。悩んだ末、毎日一人ひとりと話すことを続けようと決めた。「バスケは人と人をつなぐツール。あの経験が僕のベースにある」

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