保守系=日韓関係改善とは言い切れない、韓国新大統領でどうなる?

有料会員記事韓国大統領選挙2022

ソウル=神谷毅、鈴木拓也
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 韓国大統領選は9日、投開票日を迎えた。結果次第では、悪化した日韓関係が変わる可能性も出てくる。激しく争ってきた有力2候補は、日本との関係をどう考えているのか。候補者本人の発言と、陣営の外交政策を立案するブレーンの主張からさぐった。

 日本に厳しい発言を繰り返し、「対日強硬派」とみられているのは、進歩(革新)系与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)前京畿道知事だ。日本について、「(朝鮮半島を)武力で占拠した侵略国家」「敵性国家」と発言したこともある。一方、李氏の外交ブレーンを務める魏聖洛(ウィソンラク)・ソウル大客員教授は朝日新聞のインタビューで「李氏が『反日』的だとの印象があることは認識している。ただそれは事実ではなく、その印象をなくそうと努力している」と語った。

 魏氏によると、李氏は2回ほど訪日経験があり、日本や日本人への印象についても「社会に秩序がある、人々が謙虚で正直だ、といった肯定的な話をよくしている」という。

 「李氏の歴史問題に関わる発言から『強硬派』との印象を受けるのかもしれないが、日本との関係を改善しようとの意思は固く、良好な韓日関係が朝鮮半島や東アジアの平和と安定に資すると考えている。李氏は韓国が『世界5大国』に入るという目標を掲げているが、それには韓日関係も基礎になるともみている」と魏氏は言う。

 李氏は歴史問題とその他の課題を分ける「ツートラック」戦略をとるとしており、文在寅(ムンジェイン)政権の路線を基本的には踏襲するとみられている。

 李氏は「実用外交」も掲げるが、その意味について魏氏は「保守や革新などといった理念からのアプローチではなく、国益を中心に行うのが実用外交。現実から何が有益なのか判断する外交ともいえる」と解説する。革新の理念色の強い文氏との違いと言えそうだ。

 一方、保守系最大野党の「国…

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