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第2回「お前はくず」結婚は地獄の一丁目 夫の暴言を書きためるADHD妻

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鈴木彩子
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 「お前はほんとダメ、くずだね」

 夫にいつもそう言われる。スーパーの和菓子売り場で「くず餅」を見ると、やるせない思いがこみ上げてくる。

 「私、くずじゃないよぉ……」

 ノロマ。くず。変な人。

 2人の娘を育てる40代の女性は、小さい頃から、いつもそう言われてきた。

 学校にはいつも、遅刻寸前に滑り込んだ。

 手順を覚えるのが苦手で、いつも誰かの指示を待っていた。

 3人きょうだいの長女だが、いつの間にか誰も「お姉ちゃん」と呼んでくれなくなった。

 できる科目とできない科目の差が激しく、語学は得意だけど数学が苦手。大学はあきらめて、地元の短大に進んだ。

 短大を卒業後は、地元のスーパーに就職し、婦人服売り場の担当になった。

 接客は好きだったが、毎月提出しなければいけない「販売計画書」が苦痛だった。

 ブラウスやTシャツといった品目ごと、価格帯ごとに、毎月何枚を売り上げる、という目標をまとめなければいけない。

 おそるおそる提出しても「詰めが甘い」といつも怒られた。

 上司からは、レジ担当への異動も提案されたが、固辞した。レジなんて、もっと無理だと分かっていた。

 26歳のとき、学生時代から遠距離恋愛をしていた夫と結婚して、「寿退社」した。

 小柄で、切れ長のぱっちり二重の自分に、夫はべたぼれだった。

 でも、結婚は2人にとって「地獄の一丁目」だった。

 結婚をきっかけに、女性のずぼらな性格や行動が露呈しました。べたぼれだった夫からの当たりは、日に日に強くなりました。

「おれの人生を邪魔するな」と夫に言われ…

 隠していたわけではないが…

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