「採点は?」「授業は?」 都立高入試スピーキングテストに様々な声

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関口佳代子、編集委員・氏岡真弓
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 東京都教育委員会は2023年度の都立高入試から、英語のスピーキングテストを導入し、採点結果を合否判定に組み込む。生徒の「話す力」をみるのが狙いだ。採点の基準は妥当か、公平性は保たれるのか、「話す力」は伸びるのか。教育現場からは疑問の声もあがる。

 「採点の公平性はどう確保するのか」

 「評価を民間に投げてブラックボックス化させるのは危険な間違いだ」

 昨年12月27日午後、新宿区の都庁で会見を開いた英語教員や有識者らは、スピーキングテストを入試に導入する問題点を口々に指摘した。

 今年1月13日には、大学教授らでつくる「入試改革を考える会」も千代田区文部科学省で記者会見。「公平で正確な採点ができるのか」「都立高校入試の制度設計にゆがみを生じさせる」と訴えた。

公立中学の3年生約8万人が受験

 都教委によると、スピーキングテストは全公立中学の3年生約8万人が対象で、今年11月に行う予定。大学などの会場で一斉に実施する想定で、生徒はイヤホンを装着し、各自に配布された専用タブレット端末に発音を吹き込む形式という。タブレット端末に表示された英文の音読やイラストの内容説明、買い物の場面を想定し、好みの商品を英語で表現するなどが設問で、時間は15分程度。採点者は録音を聞きコミュニケーションの円滑さやイントネーションを評価する。

 都立高の入試は現在、内申点(300点)と学力検査(700点)による計1千点満点。スピーキングテスト(20点)が評価に追加されることで、1020点満点になる。

 20点という配点は、内申点…

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