警察手帳を出し「ちょっと署まで…」 ユニークな採用ポスターの狙い

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渡辺七海
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 ちょっと署まで、ご応募願えますか?

 これは奈良県警が1日から始まった来年度の採用に向け、新しく作ったポスターのキャッチフレーズだ。採用試験の競争倍率が下がる中、広報に工夫をこらしている。

 「なぜ警察官になったの?」「お母さんにかっこいい姿で恩返ししたかったから」「学校教官は怖いでしょうか」「怖いです」。

 警察学校の初任科生5人が関西弁の軽妙な口調で質問に答えていく。県警の公式ユーチューブチャンネルで昨年12月から公開されている約10分の動画だ。

 採用説明会で、警察学校での訓練を不安に思う意見があったことが制作のきっかけという。9日現在で約3万8千回再生されている。

 これまでにも女性警察官の応募増を狙って、カフェを貸し切りにしてリラックスした会話ができる「女子会」説明会を開くなど、採用の広報に力を入れてきた。

 背景には、試験の競争倍率の低調がある。例年100人程度が採用されるが、2011年度が7倍だったのに対し、21年度は4・8倍。ここ数年は5倍前後で横ばい状態が続く。原因には少子化や近隣府県警との人材の取り合い、民間への人材の流出など複数の要因があるとみられる。

 今回の募集ポスターも工夫がうかがえる。「ちょっと署まで、ご同行願えますか?」をもじった「ちょっと署まで、ご応募願えますか?」のキャッチフレーズと共に、「採用担当 若草鹿男」の警察手帳が差し出されるポスターだ。警察手帳に書いてあるQRコードを読み取ると、ユーチューブのPR動画につながる。

 「県民の安心安全を守るには、優秀な人材の採用は不可欠。警察の『厳しい』というイメージを払拭(ふっしょく)したい」と警務課の小谷篤人材マネジメント室長は話す。

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 今年1月に警察学校を卒業し…

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