金正恩氏「5年で軍事偵察衛星を配備する」 国家宇宙開発局視察

有料記事

ソウル=神谷毅
[PR]

 北朝鮮金正恩(キムジョンウン)総書記が偵察衛星の開発を担う国家宇宙開発局を視察したと、朝鮮中央通信が10日、報じた。北朝鮮は2月27日と3月5日に「偵察衛星開発のため」と称した弾道ミサイル発射実験をしている。宇宙を平和的に利用する権利を主張し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)とほぼ同じ仕組みのロケット発射を正当化する狙いがあるようだ。

 北朝鮮は4月15日に故金日成(キムイルソン)主席生誕110周年という重要な記念日を迎える。このため正恩氏は国内向けにアピールできる成果を必要としている。

 同通信は視察の日時を伝えていない。正恩氏は、衛星に搭載する撮影装置や、映像をはじめとしたデータ送受信装置、さまざまなセンサーなどの開発状況を視察。最近の実験結果の報告を受け、信頼性を実証したことに大きな満足の意を示したという。

 報道によると、正恩氏は「偵…

この記事は有料記事です。残り267文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません