韓国次期大統領を待ち受ける課題 日韓識者に聞く 対日政策に変化も

有料記事韓国大統領選挙2022

聞き手・神谷毅 聞き手・太田成美
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 9日に投票があった韓国大統領選で、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長(61)が、約0・7ポイントの小差で進歩(革新)系与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)前京畿道知事(57)に競り勝った。尹氏は今後、内政の課題や日韓関係にどう向き合うのか。日韓の識者に展望を聞いた。

康元沢・ソウル大学教授(政治学)

 最大野党の尹錫悦(ユンソクヨル)候補を次期大統領に押し上げたのは、文在寅(ムンジェイン)大統領だ。文氏は尹氏を検事総長から事実上解任し、それから1年もたたずに、政治経験がまったくなかった尹氏が大統領に当選した。文政権に不満を持つ保守層や、革新政権を続けさせてはいけないと考えた中道・無党派層が動いた結果だ。

 尹氏はこれからが問われている。浅い政治経験を補うため、助言を広く採り入れることができるのか。周囲と協調するリーダーシップを見せれば、独善と批判されてきた文氏とも違う姿を見せられる。

 国会では野党となる「共に民…

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