「ロシア非難しながら戦災者放置は…」 戦時中の空襲被害者が訴え

編集委員・北野隆一
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 戦時中の空襲などによる民間の被害者救済をめざす超党派の国会議員連盟(空襲議連)が10日、国会内で総会を開いた。東京大空襲から77年。参加者からはロシアのウクライナ侵攻も踏まえ、戦時中の空襲被害者らの早期救済をはかるべきだとの発言が相次いだ。

 大阪空襲訴訟の元原告、安野輝子さん(82)は「空襲被害者が生きている間に、救済法を一日も早く制定してください。ロシアのウクライナ侵攻を非難しながら、過去の戦争被害者を放置するのは整合性がない」と訴えた。

 議連副会長の猪口邦子参院議員も、ウクライナで続くロシアの空襲などに触れたうえで、「77年前の空襲犠牲者を救済することが、戦争や空襲はいけないと世界に示し、国家として平和を希求するメッセージになる」と説いた。

 議連は昨年、心身に障害が残った存命の人に1人50万円を給付する法案の成立をめざしたが、与党内の手続きが進まず、国会提出に至っていない。(編集委員・北野隆一