「大和羊」をブランド化し、山添村に活力を

篠原大輔
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 奈良県山添村はこのほど「大和羊(やまとひつじ)」のブランド化に乗り出すと発表した。県とともに進める「羊まるごと活用プロジェクト」の一環で、まずは安定した生産体制を確立し、県内のレストランで提供して販路開拓を進める計画だ。

 同村伏拝の「ほっこり食堂 映山紅」で7日、プロジェクトのスタートアップセレモニーが開かれた。県内レストランのオーナーシェフ15人でつくるNPO法人テロワール(奈良市)が考案したさまざまな羊肉料理が、地元関係者らに提供された。またテロワールは同日、大和羊のブランド化に向けた協定を村と結んだ。

 日本で出回る羊肉のほとんどは外国産で、国産はわずか0・6%にとどまる。大和羊の安定生産に取り組み、ここに割って入ることで、村に新たな産業・雇用が創出され、村が活気づくとそろばんをはじく。

 同村の神野山(こうのやま)では1989年に作業の省力化と堆肥(たいひ)による土壌の肥沃(ひよく)化を目的に羊の飼育を始めた。いまでは「めえめえ牧場」で約60頭の羊と触れ合える。羊肉の生産に向けては2020、21年度に合わせて6頭を試験的に飼育、出荷した。5年後には年100頭の出荷を目指す。

 羊の飼育にあたり、山添村を中心に栽培されている大和茶の粉末をエサに混ぜる。お茶の持っているリラックス効果、冷え性改善効果、高血圧予防の効果に加え、羊肉のもつ美容・ダイエット、貧血予防などの効果を同時に得られるのではないかとの見立てで、今後研究を進めていく。

 テロワールの大西佳則理事長は「10年後には山添に羊肉専門店ができて、全国からのお客さんでいっぱいになってると思う」。野村栄作村長は「羊肉といえば山添、と言われるようにしたい」と力強く話した。(篠原大輔)