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水俣病、最高裁も認めず「悔しく情けない」 「第2世代」特有の事情

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奥正光
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 胎児・小児期に水俣病になったとして、未認定患者らでつくる「水俣病被害者互助会」の8人が国と熊本県、原因企業「チッソ」に総額約3億円の賠償を求めた訴訟で、最高裁が原告側の上告を退け、原告敗訴とした二審・福岡高裁判決が確定した。提訴から15年。原告らは唇をかんだ。

 原告側には9日、上告棄却の決定が最高裁から文書で伝えられた。「私たち8人が闘ってきて、本当に紙一枚の文書だけで終わるのはとても悔しいし、情けない」。原告団長の佐藤英樹さん(67)=熊本県水俣市=らは10日、同市で会見して悔しさをにじませた。

 8人は不知火(しらぬい)海沿岸地域で生まれ育った。現在62~69歳で、水俣病の重症患者が相次いで確認された時期に胎児・小児だった。

 母親のおなかの中でメチル水銀の被害を受けた、胎児性患者の坂本しのぶさん(65)らと同じ世代だ。重症患者もいた親の世代に対して「第2世代」とも呼ばれる。

 この世代には、幼い頃から手…

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