国立大付属中学で私服登校の「カジュアルデー」 多様性認め合いたい
服装や髪形などの校則を巡る議論が各地で起きるなか、大分大学付属中学校(大分市王子新町)が2月に2回、生徒が私服で登校する「カジュアルデー」を設けた。「お互いの個性を大切にする環境をつくり多様性を認め合う社会を目指すきっかけにしたい」と、生徒らが加わり企画した。
カジュアルデー2回目の2月17日、生徒たちはトレーナーやセーター、フリルの付いたブラウスなど、思い思いの服装で授業を受けていた。ズボンをはく女子生徒も。服装に合わせて通学時の靴や上着、かばんも自由。髪形は校則に従い、長い人は暗い色のゴムで低い位置で結ぶことにした。
生活委員長の2年の南曲(みなみまがり)茉音(まお)さん(14)は、チェック柄のズボンの上に刺繡(ししゅう)入りのカーディガン姿。カジュアルデーのプロジェクトリーダーを務めた3年の田仲めいさん(15)は、チェック柄のシャツにデニムのズボンを合わせた。田仲さんは「学校目標にある『気品』を意識して華美にならないようにしつつ、個性を出すようにした」という。
近年、自認する性の多様性に…
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- 【視点】
中学校で私服試行とは、画期的な取り組みです。 校則改革の機運の高まりのなか、感染症や熱中症対策として洗いやすさを重視しようというきっかけも追い風となって、このところ高校では私服着用を試行的に取り入れている学校がいくつかあります。ただ、制服
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