住みたい田舎ランキング、島根の2市町が快挙 子育て支援策に高評価

小西孝司
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 移住者向け月刊誌「田舎暮らしの本」2月号(宝島社)の「2022年版住みたい田舎ベストランキング」で、島根県の飯南町と雲南市が、人口別ランキングの部門で1位となった。

 ランキングは13年から実施。今回、751自治体からの回答をもとに、移住者の受け入れ実績や歓迎度、広報活動や住宅支援、医療・交通など276項目について点数化した。人口別に5グループに分けたうえで、それぞれで「若者世代・単身者」「子育て世代」「シニア世代」の3種類の人たちが住みたい部門でランキングした。

 飯南町(約4700人)は、人口1万人未満の区分(194自治体)で「子育て世代」部門の1位に。「若者世代・単身者」「シニア世代」の両部門でも2位になった。25年間住むと所有権が譲渡される定住促進賃貸住宅(月4万円)のほか、出産祝い金や毎月の子育て用品支給、18歳までの医療費免除、町営学習塾など絶え間ない子育て支援策が評価された。

 町には毎年、人口の1%程度が移住施策によって移り住んでいる。町まちづくり推進課の担当者は「長く取り組んできたことが評価され、喜ばしい。ランキングを見た人からの問い合わせもある」という。

 雲南市(約3万5千人)は、人口3万人以上5万人未満の区分(123自治体)で「若者世代・単身者」「子育て世代」の両部門で1位に。「シニア世代」でも2位になった。松江、出雲両市といった都市部への近さのほか、課題解決や起業といった「チャレンジ」を支援する数々の人材育成策が評価された。

 例年、定住相談をしてきた人のうち180人程度が移住しており、市うんなん暮らし推進課の担当者は「移住先の選択肢の一つとして雲南市に目をとめてほしい」と話す。(小西孝司)

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