国連安保理、ロシアの要請で緊急会合へ 他国「偽情報糾弾する場に」

ウクライナ情勢

ニューヨーク=藤原学思
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 国連安全保障理事会は11日午前11時(日本時間12日午前1時)から、緊急会合を開く。ロシアが「ウクライナ領内の生物兵器について議論したい」と10日に要請した。中満泉・国連事務次長が冒頭に発言する見通し。

 安保理会合は、9カ国の同意がなければ開催することができない。各理事国には会合前に投票を提案し、開催を見送る選択肢もあった。ただ、安保理外交筋によると、複数の理事国が「逆にロシアの偽情報を糾弾する場として利用したい」と考え、投票手続きは見送りとなったという。

 ロシアのポリャンスキー国連次席大使は10日、ロシア国防省の投稿をリツイートする形で安保理会合の要請を発表。同省の投稿は、「ウクライナ国内の軍事生物学的な研究で、米政府が主導的な役割を担っていることが判明した」などとする真偽不明のものだった。

 一方、米ホワイトハウスのサキ報道官は10日、「ロシアは大規模な生物・化学兵器に関するプログラムを有している。彼らにはその能力もある」と述べ、逆に、ロシアがウクライナ国内で生物・化学兵器を使用するおそれがあると語った。(ニューヨーク=藤原学思