ロシアによるウクライナ侵攻が、身近な回転ずしにも暗い影を落としそうだ。すしネタには、ロシア産のイクラやカニなどが多く使われているが、現地からの仕入れが難しくなりつつあるからだ。ノルウェー産など、他の地域からの仕入れにも悪影響が広がる。
農林水産省によると、昨年のロシアからの水産物の輸入額は1381億円。紅サケは輸入額の約8割、カニやウニは5~6割程度をロシアが占める。
「とろいくら」に「炙(あぶ)りえんがわ」、「つぶ貝 旨辛(うまから)ネギ盛り」にタラコを使う「たらマヨ」――。「はま寿司」のメニューに並ぶこんなネタはロシアなどからの輸入だ。「スシロー」や「くら寿司」でも、ロシア産のイクラやツブ貝を使っている。
「かっぱ寿司」の運営会社によると、ツブ貝やボタンエビなどは半年から1年分ほどの在庫があり、店での提供に影響がすぐに出ることはないという。ただ、制裁が強まったり物流が停滞したりすると、従来どおりの仕入れや提供を続けるのが難しくなる可能性がある。ロシア産のカニやスケトウダラをスーパーや飲食店に卸す食品大手マルハニチロの担当者も「在庫もあるので当面は問題ないが、今後の動向は注視したい」と警戒する。
世界各国はロシアへの経済制…

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