もはや「人前で話している」のではない? ライブ配信が溶かす境界

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伊木緑
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メディア空間考 伊木緑

 埼玉県越谷市のアパートで今年1月、30代の女性が殺害される事件が起きた。現地の取材で、殺害された女性は「ライバー」と呼ばれるライブ配信サービスの配信者で、殺人容疑で逮捕された20代の男は視聴者、という構図が浮かび上がってきた。

 そもそも、ライブ配信サービスって? 社会部のメディア担当として取材を始めた。「ツイキャス」など、利用者の多いサービスのアプリをダウンロードし、配信中のライブを手当たり次第にのぞいてみて、私が感じたのは、「みんな、こんなに話したかったのか」という驚きだ。

 自宅などでカメラの前に座って、雑談する様子を配信する。チャット欄に視聴者から寄せられるコメントに答えながら、延々と話し続ける。そんなスタイルが多い。私は人前で話すのには抵抗があるし、そういう人が多いと思っていたけど……。

 以前、ひきこもりに関する取材でお世話になった「かっしー」さん(ツイッターは@cassyie_r)を思い出した。

 ひきこもり当事者らを支援す…

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