第50回「中国はロシア寄りではない」 政府系研究員が語る独自外交の思惑

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北京=高田正幸
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 ウクライナ情勢をめぐって、中国がロシアと国際世論のはざまでどのような立ち位置をとるかが注目されています。中国がロシアとウクライナの和平交渉の仲裁に乗り出す可能性はあるのでしょうか。中国政府系シンクタンクの中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所の肖斌研究員に聞きました。

肖斌(シアオ・ピン) 中国の政府系シンクタンクである中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所の研究員。2011年に同研究所に入り、上海協力機構やロシア、中央アジアの国際関係を研究してきた。

――現在のウクライナをめぐる混乱の原因はどこにあると考えていますか?

 ウクライナの混乱を引き起こしているのはロシア軍の侵攻であることは間違いありません。しかし、欧州の安全保障秩序という文脈で見た場合、この混乱は、欧州側にも原因があります。

 例えば、(冷戦後は)1999年から北大西洋条約機構(NATO)は(加盟国を)拡大してきました。その結果、危機感を覚えたロシアと欧米が対立し、NATOの東側で戦争が勃発するようになりました。

 これらのロシアの行動は、NATO拡大に対する予防的行為であり、米欧のロシア抑制政策が招いた結果だともいえるのです。

――中国の立場はロシア寄りにも見えます

 中国がロシア寄りだというの…

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