岸田首相が認めた自民・公明の「隙間」、参院選の選挙協力に異変

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小野太郎
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 20世紀末に連立政権を組み、妥協や打算を抱えながら関係を維持してきた自民、公明両党。だが、いま党幹部らが近年になくパートナーへの不満を口にしている。20年余の道のりを歩んできた両党に、何が起きているのか。

 岸田政権になって初めての自民党大会を3日後に控えた3月10日夕。岸田文雄首相(64)は公明の山口那津男代表(69)と、官邸で約20分間会談した。首相が急きょ呼びかけたという会談の後、記者団に語ったこんな言葉に政権内はざわめいた。

 「最近、自公の間では様々ないきさつにより、隙間が生じていると言われた場面もあった。政権与党である自公の間では、いかなる隙間も許されない」

 首相側近は「率直に『隙間が生じている』と言うのでびっくりした。選挙も近く、危機感があったのだろう」。別の首相周辺は「自民党の焦りの表れだ」と評した。

 翌11日、両党の幹事長と選挙対策委員長が会談し、夏の参院選選挙協力について協議を進めることで合意した。一時は暗礁に乗り上げていた交渉は、党大会を目前に両党のトップが乗り出すことでようやく具体的な進展を見せた。

遅れた自公の「相互推薦」

 首相があえて言及した「様々ないきさつ」や「隙間」とは何か。象徴的な出来事が、昨年末にあった。

 12月23日昼、両党の幹事…

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年3月13日20時23分 投稿
    【視点】

    政党間協議のパイプが細っているというのは、自民党や公明党に限らないことです。旧民主党勢力も連合や共産党との関係がよくわからない状況に陥っていますし、1990年代に大物たちが立ち回って調整していったダイナミズムを感じることはほとんどありません

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年3月13日18時50分 投稿
    【視点】

    政治の現場を日々取材する後輩の力作です。自公が「20世紀末に連立政権を組み」と冒頭にある頃に同じ立場だった身からして、いろいろと考えさせられます。  この記事にあるように、参院選では定数が複数の選挙区もあるので、自公がそれぞれ候補者を出す

参院選2022

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