トヨタ系のデンソーにサイバー攻撃、パソコンが感染 犯罪集団が声明
近藤郷平 編集委員・須藤龍也
トヨタ自動車グループの大手部品メーカー、デンソーがランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受け、ドイツの事業拠点のパソコンがウイルスに感染したことがわかった。日本時間の13日、サイバー犯罪集団がネット上に犯行を示す声明を出した。
声明を出したのは、「パンドラ」と名乗るサイバー犯罪集団。発信元を追跡できない「ダークウェブ」上のサイトに掲載した。発注書や図面など、15万7千件以上、1・4テラバイトのデータがあると主張し、16日に公開するとデンソーを脅迫している。
デンソーもこうした状況を把握。どのような情報が盗まれたか、「調査中」という。身代金が要求されたかどうかについては現地の捜査当局に被害届を出していることから、「回答を控える」とした。
ドイツの拠点では自動車部品…
- 【解説】
トヨタ系の大手自動車部品メーカー、デンソーが再びランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃の被害を受けました。昨年12月に続きます。犯行声明を出した犯罪集団はそれぞれ異なりますが、一方で手口に類似点も見えてきました。改めて深掘りした