第4回水草はOK、カメはかわいそう?「ため池マン」が示す駆除のジレンマ

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杉浦奈実
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 1月末の兵庫県稲美町。県内最古とされるため池「天満大池」のほとりには、県の絶滅危惧種となっている多年生の水草「アサザ」を守るため、子どもからお年寄りまで、150人ほどが集まっていた。

 マントを翻し登場したのは、兵庫のため池の環境を守るために生まれた正義のヒーロー「ため池マン」。来場者に向かってポーズを決めると、「強敵の外来植物、ナガエツルノゲイトウを倒しに行くぞ!」と声を張り上げた。

 「強敵」と言われたナガエツルノゲイトウ(ナガエ)は南米原産の水草。米国や豪州にも外来種として入り込んでおり、茎の節一つからでも再生してしまう。

 「冬なので地上部が見えませんが、根をわずかに残しただけで繁殖します。ブロックの隙間に入り込むと、なかなか取れません。下流の町の100カ所以上にはびこっています」

 生き物が死ぬことは、時に悲しくつらい。それでも人は、様々な理由でいのちを奪い、助けることをあきらめる。「かわいそう」と断じるにはあまりある思いを抱えて。様々な生き物の最期に向き合った現場からの報告です。

 生物の専門家などでつくる兵庫・水辺ネットワークのメンバーで、天満大池の活動にもかかわる碓井信久さん(68)がナガエの生息地を指し示しながら説明すると、参加者からため息が漏れた。

「水陸両用」、ナガエの生態

 ナガエは「地球上で最悪の侵…

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