仮放免者の姿、料理で伝える 愛知・津島で母国料理ふるまうイベント

柏樹利弘
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 国内には非正規滞在の外国人が多く暮らす。一時的に入管施設の外で暮らせる「仮放免」となった人たちが、自分たちの国の料理をつくって地域の人たちにふるまうイベントが13日、愛知県津島市であった。公的保険に入れず、就労もできない仮放免者の実際の姿を知ってもらおうと、日本人支援者が企画した。

 「かりほうめんダイニング」と銘打ち、カフェで開かれた。チキンカレーや牛骨スープ、平焼きのパン「チャパティ」と、さまざまな料理が並んだ。

 調理したのはウガンダ、キリバス、ブラジルの人たち。料理を盛りつけたり、地域の人と談笑したりしていた。ウガンダ人のウィリアムズさん(44)はカレーを手がけた。「僕のつくった料理を食べてくれて、めちゃうれしい」と話した。

 ウィリアムズさんたちは、仮放免者を市内の自宅に受け入れてきた支援者の真野明美さん(68)とともに暮らす。持ち回りで食事をつくるため、食卓には毎日、各国の料理が並ぶ。地域の人にも食べてもらおうと真野さんが企画した。

 真野さんは、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)を支援してきた。「仮放免者は再収容の可能性が残る。彼らの一生懸命な姿をみて、入管の問題を考えるきっかけになれば」

 会場を訪れた真宗大谷派明円寺(愛知県愛西市)の寺田芳樹住職(50)は「こうやって出会って知り合うことで、外国人への見方も変わっていってほしい」と話した。(柏樹利弘)