大三島に一般用医薬品扱うローソン 全国の離島で初「島民に安心を」

天野光一
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 大手コンビニチェーンのローソン(本社・東京都)が展開する、一般用医薬品や日用品の品ぞろえを強化した「ヘルスケアローソン」が先月、愛媛県今治市大三島にオープンした。全国の離島で初めての「ヘルスケア」店舗。医薬品の販売資格を持つ県出身者が、他県からUターンしたことで実現した。

 開業したのは、ローソン今治大三島町宮浦店(今治市大三島町宮浦)。観光客が多く訪れる大山祇(おおやまづみ)神社の近くにある。元々は一般的なコンビニだったが、ヘルスケア店舗に改装した。

 今回の改装では、薬用の棚を三つ設置し、風邪薬や解熱鎮痛剤などの医薬品250種類と、化粧品や衛生用品などの日用品220種類を扱うようにした。ローソンのヘルスケア店舗は37都道府県に173店(2月18日現在)あり、県内では7店目となる。

 店長は、一般医薬品を取り扱う「登録販売者」の資格を持つ村上清志さん(43)。登録販売者は薬の調剤と第1類医薬品の販売はできないが、それでも医薬品の9割以上を扱うことができる。

 村上さんは、以前住んでいた秋田県でヘルスケアローソンに勤務した際に、「スキルアップしたい」と登録販売者の資格を取っていた。その後、高齢の両親と一緒に住むため、昨年6月に実家のある大島(今治市)にUターン。再びローソンで勤めようと、一般的なコンビニだった大三島の店に履歴書を出したところ、登録販売者の資格がオーナーの目に留まった。島民の高齢化に対応するためにヘルスケア店舗化を模索していたことから、すぐに店の改装が決まり、村上さんは店長に採用された。

 大三島にはヘルスケアローソンのほかに薬局が数店あるが、大きな店はない。また、医薬品の販売時間は村上さんが勤務する毎週月、火、木、土、日曜日の午後1~10時で、夜も扱っていることが特徴。村上さんは「島の人に安心してもらえると思う」と話す。

 大三島は観光地が多く、車で訪れる観光客向けに乗り物酔いの薬などの販売も見込んでいるという。村上さんは「私も島の生活は理解している。なくなったら困ると言われるような店にしたい」と意気込んでいる。(天野光一)