米中高官が7時間の集中協議、対ロ支援は事実? 中国が強調したこと

有料会員記事ウクライナ情勢

ワシントン=園田耕司、北京=冨名腰隆
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 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国外交部門トップの楊潔篪(ヤンチエチー)政治局員が14日、ローマで会談した。米政権高官によると、サリバン氏は楊氏に中ロ両国の密接な連携について深い懸念を伝え、中国が対ロ支援に踏み切れば、米国が対抗措置を取ることを示唆した。一方、中国も米側の対応に不満を募らせており、ウクライナ危機で米中双方の不信がさらに強まっている格好だ。

 会談後に電話会見した米政権高官によると、サリバン、楊両氏の会談は7時間にわたって行われた。緊急に設定されたものではなく、昨年11月の米中首脳オンライン会談をフォローアップするために事前に設定されていた。ただし、現在の重大事態を反映し、「集中した協議」(高官)が行われたという。

 高官は「米国は中国とロシアとの連携に深い懸念をもっている」と指摘。そのうえで、「サリバン氏は(楊氏に対し)これらの懸念とともに、行動には結果が伴うことを率直に伝えた」と語った。

 欧米諸国がロシアへの厳しい経済制裁を科す中、中国は制裁に反対の立場を取っており、米政権は中国が対ロ支援に踏み切る可能性があると懸念。サリバン氏は13日の米CNNのインタビューで「中国がロシアにどのような形の支援、物質的あるいは経済的支援を実際に行っているのか、注意深く見守っている」と述べ、警戒感を示していた。

 複数の米メディアは、米政府…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞編集委員=中国など国際関係)
    2022年3月16日1時4分 投稿

    【視点】同じ日、中国の王毅外相はインドネシアのルトノ外相と電話会談。これも対米外交と関係があります。ウクライナ問題について重点的に意見を交わしたと中国はわざわざ発表文に書いています。米国がインドネシアなどASEANを招いて開くサミットまで2週間。A

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    峯村健司
    (元・朝日新聞編集委員)
    2022年3月15日22時28分 投稿

    【視点】今回の協議は、振り返って歴史の転換点になった、といわれるものになるかもしれません。中国がロシア側につけば、「権威主義」VS「民主主義」陣営の対立の元年になりえます。逆に、中国がロシアと反目すれば、ロシアが没落しかねない。カギは中国が握ってい