ボートレーサーになりたかった前王者 初黒星に引きこもり抱いた感情

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塩谷耕吾
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 ぼくは運がいい――。

 プロボクシングの前世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級王者、寺地拳四朗(30)=BMB=は、穏やかな表情でそう話す。

 19日に京都市体育館で現王者・矢吹正道(29)=緑=との因縁の再戦に臨む。“成り行き”でボクシングを続けてきた男は今、初めてリング上でファイトできることを幸せだと感じているという。

 絶妙な距離感覚を持つ寺地は、2017年5月に世界王座を獲得後も常に主導権を握る危なげない戦いぶりで、8度の防衛を重ねていた。

 目標は具志堅用高さんが持つ13連続防衛の日本記録を破ること。「正直、このまま勝ち続けていくんだろうな」という感覚があったという。

 だが、昨年9月に同じ会場であった矢吹との第1戦は10回TKO負け。

 「絶望した」

 記録が途絶えたことで、ボクシング界に残る理由を見いだせなくなった。

 すし職人を養成する学校で…

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