立候補も宣言、育休も宣言 女性進出の「壁」に参院選で風穴あくか

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横山翼、上地一姫
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 先進諸国では国会における女性議員の比率が増えるなか、日本は低い水準のままだ。選挙運動や日々の政治活動のあり方もいまだ男性中心で、女性にとって様々な「壁」が立ちはだかる。夏の参院選に向け、こうした現状に風穴をあけようとする動きが起き、周囲も変わりつつある。

 「現在、妊娠中です。7月から産休を取り、育休に入ります」。共産党の浅賀由香さん(41)は昨年4月、夏の参院選神奈川選挙区(改選数4、同時に行われる合併選挙は定数1)への立候補会見を開いた時、3人目を妊娠中だった。立候補表明と同時に、「育休宣言」するという異例の発表だった。「既存の政治や求められる政治家像に、生活を犠牲にしながら沿うのではなく、生活に政治を近づけることを実践しながら社会に問いたい」と思ったからだ。

 会社員を経て党専従の職員となり、2012年に第1子を出産。この年に神奈川15区から立候補し、自民党河野太郎氏に敗れた。その後、13年参院選は全国比例、16年、19年は参院選の神奈川選挙区に挑んだ。

 朝は駅前の演説に立ち、日中は演説や支持者回り。夜は子どもの風呂や食事の世話、夜中は授乳をしながらの演説原稿やSNS投稿の準備に追われた。子どもが夜泣きをすると「自分の責任」と落ち込んだ。

仲間から「てんびんにかけるのやめよう」

 「こんなにきついことを次の…

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    三輪さち子
    (朝日新聞政治部記者=国会、野党、世論)
    2022年3月16日18時12分 投稿
    【視点】

    女性議員が増えない原因はいくつもあるが、そこに「風穴」をあけようとしているという話。 女性を阻む「壁」の一つは、今の選挙運動のあり方だ。朝から晩まで、休みなく、演説をしたりびらをまいたり、支持者をまわったり。プライベートは後回し。子育てと

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    能條桃子
    (NoYouthNoJapan代表)
    2022年3月16日17時31分 投稿
    【視点】

    これから女性議員、首長を増やしていくにあたり、妊娠・出産・子育ては大きな課題になりそうです。このようなロールモデルがあることは私たちの世代にとって希望だと思います。

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