小松基地の騒音訴訟 二審も国に賠償命令 名古屋高裁金沢支部

平川仁
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 航空自衛隊小松基地石川県小松市)の周辺住民らが騒音被害を理由に国を訴えた訴訟の控訴審判決が16日、名古屋高裁金沢支部であった。蓮井俊治裁判長は一審判決と同じく、過去分の騒音被害を認定。国に総額約23億8千万円の賠償を命じた。自衛隊機や米軍機の飛行差し止めや、将来分の賠償の訴えは退けた。

 小松基地は戦闘機部隊を保有し、平日を中心に飛行訓練を実施。領空侵犯に対応する「緊急発進スクランブル)」も行っている。

 2020年3月の一審・金沢地裁判決は、航空機の騒音基準「うるささ指数(W値)」が75以上の地域に住む原告について、会話や睡眠が妨げられ、精神的苦痛などの被害を受けていると判断。騒音レベルに応じて、月4千~1万4千円の賠償を認めた。一方、飛行が差し止められるまでの将来分の賠償請求を却下。自衛隊機や米軍機の飛行差し止めの訴えも退けた。(平川仁)

 うるささ指数(W値) 正式名は加重等価平均感覚騒音レベル(WECPNL)。航空機による1日のうるささを表す国際的な基準で、騒音の大きさや頻度などを加味して算出する。