チャペルアワーに響いた宇良の歌声 関学の教授が見抜いた成長の源
聞き手・内田快
130年以上の歴史がある関学大相撲部で、初めて角界に飛び込んだ力士がいる。春場所で自己最高位となった前頭筆頭の宇良(29)だ。
異例の決断をした宇良はどう学生時代を過ごしたのか。当時の相撲部長で、現在は大阪学院大で教える永田雄次郎教授(72)に聞いた。
関学大出身の永田さんは相撲経験はなかったが、広島大でも相撲部長を務めた経験を持つ。宇良が入ってきたのは、2011年の春だった。
「小さい子でそれほど相撲をしているようには見えなかった。そもそも西日本2部だった関学の子は1部の子ほど大きい子は多くない。小さい子が多い2部からも強い子は出ている。当時、2部には金沢学院大の中村君(現十両の炎鵬)がいて、強かった」
印象に残っているのは、相撲を理論立てて語る姿だった。
「宇良君に、道場で『この取…
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