夜の地震で停電…事前に「電気使えなかったら」想定で点検、備えを

中井なつみ、井上充昌
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 宮城・福島で最大震度6強を観測した16日深夜の地震。首都圏を含め広い範囲で揺れに襲われ、多くの世帯が停電しました。突然の夜の地震、停電に驚いた人も多かったのでは。どう対処すればいいのか、専門家に聞きました。

 地震発生は午後11時36分ごろ。多くの人が就寝する時間帯に停電が起きた。

 防災士の高橋聖子さんによると、夜の停電時に一番頼れるのが携帯電話やスマホ。スマホが発する光が手元をほのかに照らしてくれ、ライト機能がついているものもある。

 「常に充電しておく習慣をつけるほか、停電中も充電できる手段を用意しておくといいでしょう」。高橋さんは、家庭のコンセントで事前に充電できるポータブル電源や、太陽光で充電できるバッテリーなどを使っているという。

 これらは災害時だけでなく、普段も使える。「キャンプに行くときや、コンセントが少ない部屋で作業するときにも重宝しますよ」。スマホのほか、インテリアとして楽しめる充電式のライトも停電時に使える。

 「災害があったときは、気が動転しがち。いざというときにも使えると意識して、日常生活でも使っておくことが大事です」

 電気が使えないと、明かりに不自由するだけではない。

 たとえば、全自動洗浄機能のついたトイレや、流すときにパネルのボタンで操作するタイプのトイレなどは、停電時にどうすれば水を流せるのかを確認しておく。カセットコンロを備えておけば、オール電化の住宅で停電が続く場合でも、レトルト食品の温めや簡単な調理ができて、冷たい食事だけになることを避けられる。

 高橋さんは「家庭によって必要な備えはさまざま。今の暮らしを、『もし電気が使えなかったら』という視点で一度点検してみて、足りないことを考えてみるといいでしょう」と話す。

 スマホは明かりを確保するだけではなく、情報収集にも使うため、充電を長持ちさせる方法は知っておきたい。

 災害時の情報共有などに取り組む一般社団法人「FUKKO DESIGN」に、スマホの節電方法を聞いた。

 まず、スマホの消費電力を抑える「低電力モード」(アイフォーン)や「バッテリーセーバー」(アンドロイド)などに設定する。アイフォーンの場合、設定画面の「バッテリー」をタップして、低電力モードをオンにする。

 理事の木村充慶さん(36)は、「電気が復旧するまでに時間がかかるケースもあります。操作に不慣れな人は、家族など身近な詳しい人に聞いてほしい」と話す。(中井なつみ、井上充昌)

停電への備え ポイントは

・ポータブル電源やソーラーパネル付きの充電器など、停電時も充電できるように

・トイレの自動水洗機能など、停電時に使えなくなる機能の代替手段を確認する

・寒い時期は、暖を取るための手段も考えておく

・充電式ライトなど、日常生活でも使って慣れておく

※防災士の高橋聖子さんへの取材から

スマホの充電 長持ちさせるには

・消費電力を抑える「低電力モード」などに切り替え(機種によって呼び方は違う)

・画面の明るさを暗くする

・画面の背景を黒くする「ダーク」モードに

・使わないアプリは終了

・通信環境が悪い時に限り「機内モード」に

・必要な時以外はなるべく使わない

※一般社団法人「FUKKO DESIGN」への取材から