第59回「中東から志願兵1万6千人」 背後に込められたプーチン氏の復讐心

有料会員記事ウクライナ情勢

カイロ=武石英史郎
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 ウクライナ侵攻をめぐり、ロシアのプーチン大統領が「1万6千人の志願兵」を中東から動員すると言っています。なぜ中東なのか。一体どんな人たちなのか。戦況にどんな影響を与えるのか。中東情勢を分析してきたエジプト人アナリスト、アフマド・バン氏に聞きました。

 ――プーチン氏が言う「中東からの志願兵」とは、どこの国の誰のことだと思いますか?

 中東でロシアとともに戦おうとする者がいるとすれば、シリアでしょう。シリア内戦では、米国が手を引く一方、ロシアがアサド政権への支援を強めてきました。内戦で政権と戦ってきた反体制側は、完全に反ロシアです。なので、ウクライナへ行くのは政権側の人たちということになります。

 アサド政権側のシリア兵の中には、内戦でロシア軍と肩を組むように一緒に戦い、ロシアに共感を持っている者がいます。金のために行きたいと思う者もいるでしょう。ただ、アサド政権にとって軍は体制維持の屋台骨です。内戦を抱えており、国外派兵して兵を失うわけにはいかず、大規模な派兵をする余力はありません。自発的に行きたいという兵士を止めずに黙認するというやり方になっていると私はみています。

 ――金のためということは、給与をもらうということですか。いくらぐらいでしょう?

 傭兵(ようへい)が活動して…

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