会話劇で描く対立と希望 劇団MONO新作「悪いのは私じゃない」

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吉永美和子・ライター
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 親しみを込めたり、発破をかけたりするつもりで、普通に行われていた言動が、今は「セクハラ」「パワハラ」と言われる事例が増えた。京都の劇団・MONOの新作「悪いのは私じゃない」は、こうした人付き合いの変化に戸惑う人々の姿をシビアに、しかしユーモアを込めて描く会話劇だ(土田英生作・演出、3月5日、岡山県天神山文化プラザ)。

 元社員に「会社でイジメがあった」と告発された、小さな工場。早速ヒアリング調査が行われるが、家庭的で働きやすいと思われていた職場は、実は不満と問題が山積していたことがわかってくる。

 面倒ごとから逃げ続ける社長に、手癖の悪い新人まで、老いも若きもクセのある人物ぞろいだ。当然彼らの言動には、見ていてイラ立ちを感じそうになる。しかし劇団の持ち味であるアップテンポな会話で、それらを小気味よく見せていくので、絶妙に不愉快の限界点からオーバーし過ぎることがない。

 特に調査担当の菊池(金替康…

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