地震で半導体の工場停止、長期化を懸念 コンビニや飲食店の休業も
近藤郷平 伊沢健司 鈴木康朗 佐藤英彬 山下裕志 杉山歩
今回の地震では宮城県や福島県を中心に、多くの工場が止まった。17日時点では再開のめどが立っていないところもあり、長引くことが懸念される。小売店の休業や物流の遅れなどもあって、暮らしへの影響も心配だ。
半導体のような電子部品の工場は、地震の揺れや停電に弱い。半導体大手ルネサスエレクトロニクスでは、那珂工場(茨城県ひたちなか市)や高崎工場(群馬県高崎市)の操業を止めている。クリーンルームの復旧には時間が必要だ。昨年2月の地震では、那珂工場の全面復旧には約1週間かかった。那珂工場は自動車向け部品などをつくる。半導体は世界的に不足しており、ルネサスの生産が滞れば、自動車メーカーに影響が及ぶ恐れもある。
キオクシアホールディングスでは、NAND(ナンド)型フラッシュメモリーをつくる北上工場(岩手県北上市)で、装置の一部が自動停止した。ソニーグループは、山形県鶴岡市や宮城県白石市の工場で被害状況などの確認を進めている。
自動車関連メーカーの被災も…
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