琵琶湖、続く外来生物の駆除 在来種一部回復も、新たな脅威が出現

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 日本一の広さを誇る琵琶湖はこれまで、数々の外来生物に悩まされてきた。長年の対策が実って在来種が回復してきたところがある一方、次々に現れる新たな外来生物にも警戒の網を張っている。対策の現状を取材した。

 3月初旬、琵琶湖の南端に近い近江大橋のたもとにある「新浜ビオトープ」(滋賀県草津市)には、県や協力企業の関係者ら30人ほどが集まった。琵琶湖に入り込んだ特定外来生物の水生植物「オオバナミズキンバイ」(オオバナ)の駆除に、遮光シートが効果を発揮するかを見る実験のためだ。植物の上にかぶせ、光合成を邪魔して「兵糧攻め」にする。

 湖に隣接するビオトープ池は水田を模しており、春になると魚道を通じて琵琶湖から魚が上って来て卵を産む。冬の間は水がない池の底には、ピンクがかったオオバナの茎が絡まりあっていた。

 枯れているように見えるが、春になると成長を始めるという。開けた場所、ヨシを刈り取った跡地など、条件を変えて黒いシートをかぶせ、杭や重しでしっかりと止めた。

 琵琶湖のオオバナは、2009年度に142平方メートルが見つかって以降、爆発的に増え、16年度には最大29・9万平方メートルに。陸でも水中でも増え、ちぎれたわずかな茎からでも再生する。

 生育面積が目に見えて増えた12年度からボランティアが人力で駆除を開始。14年度からは県が中心になって周辺の市や環境保全団体、国際ボランティア学生協会(IVUSA)などが入る対策協議会を立ち上げて駆除に乗り出した。

 だが、当初は増殖スピードに対策が追いつかない事態が続いた。人力では無理だと、水面の水草をつかんで除去する重機や、刈り取り船も投入して駆除を続けた結果、20年度末には、機械が必要な大規模な群落は見られなくなった。

 今オオバナが残っているのは、水辺のヨシの間や石組み護岸の間に入り込んだ、完全に駆除するのが難しい場所だ。面積は広くないが、放置すればまた大きく広がってしまう。今も新しい生育地が見つかることがある。

 県自然環境保全課の中井克樹主幹は「暴れないけど厄介で、油断するとすぐに裏をかかれる。シートの効果を確認しつつ、他の場所での設置に向けて早めに動き始めたい」と期待を込めた。

 作業に参加したIVUSAメ…

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