東京は全廃だけど…福岡の県立21高校、新年度もツーブロック禁止
「ブラック校則」として問題視されている理不尽な校則や指導内容を巡り、福岡県教育委員会が17日の県議会予算特別委員会で、県立高校の実態調査の結果を明らかにした。「地毛証明書の提出」は新年度に全廃される一方、「ツーブロックの禁止」は20校余りで残る。
佐々木允県議(民主県政県議団)の質問に答えた。東京都教委が都立高での全廃を決めた「下着の色の指定」「ツーブロックの禁止」など5項目を含めた7項目の校則があるかを、県教委が県立高(全日制)計93校を対象に調べた。
県教委によると、昨年4月時点で規定があったのは、ツーブロックの禁止(43校)▽下着の色の指定(31校)▽「高校生らしい」などのあいまいな表現での指導(29校)▽ポニーテールの禁止(14校)など。
一部の高校では見直しが進んだが、新年度もツーブロックの禁止は21校で、下着の色の指定は22校で残ることになった。あいまいな表現での指導を見直したのは、4校にとどまった。
こうした現状に対し、県教委は「校則の内容が生徒の実情や地域の状況、時代の変化を踏まえたものになっているか、(各校が)絶えず見直す必要がある」と答弁。3年ごとに県立高に実施している見直しの状況に関する調査を、来年度から毎年行うとした。(神野勇人)
県教委が調査した7項目の校則がある校数
(かっこ内は、今年度中の廃止を決めた校数)
・髪を一律に黒く染める 0(0)
・「地毛証明書」の任意提出 2(2)
・ツーブロックの禁止 43(22)
・謹慎は校内の別室ではなく自宅で行う 0(0)
・下着の色の指定 31(9)
・「高校生らしい」などのあいまいな表現での指導 29(4)
・ポニーテールの禁止 14(8)
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