嫌がらせ電話一日100件 ネットデマ被害の社長を奮い立たせたもの

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布田一樹
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 神奈川県の東名高速で2017年6月、あおり運転によって一家4人が死傷した事故で当時、容疑者の関係先とするうそがネット上で広まり、深刻な風評被害を受けた石橋建設工業(北九州市)が投稿者5人に計550万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁は18日、5人に対して計176万円の支払いを命じた。

 被害から約4年半、提訴から3年。原告の石橋秀文社長(51)にとっては、長いデマとの戦いだった。

 日常が一変したのは、17年10月。この事故を巡り、福岡県中間市の男が逮捕された翌朝だった。ネット上に石橋社長が「男の父親」というデマが書き込まれ、またたく間に広まって「炎上」した。

 自分も従業員も見ず知らずの男だった。だが、ネットの中では男の住所が北九州市に隣接していて、職業が建設作業員といったことだけで、親族だと決めつけられた。会社の地図や電話番号もさらされ、誹謗中傷の書き込みがあふれた。

「おやじ出せ」やまぬ電話、その中でも

 実害は甚大だった。会社には「おやじを出せ」などと、嫌がらせの電話が相次ぎ、100件以上かかってくる日もあった。もはや仕事にならなかった。書き込みがデマであると説明するために取引先を回り、従業員に危険が及んではいけないと、2日間休業を余儀なくされた。

 その中でも「自分が戦わなく…

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